すべては砂場から 2013年11月号

 

すべては砂場から

 

 毎朝、先生たちは砂場の砂を掘り起こし、子どもたちを迎えます。やがて、子どもたちは三々五々耕された砂を駆使して創作へと移ります。

 この砂場を通してロバート・フルガムという人は「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」と記しています。今月はその記事を池央耿訳でご紹介します。

 人間、どう生きるか、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々を送ればいいか、本当に知っていなくてはならないことを、わたしは全部残らず幼稚園で教わった。人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、幼稚園の砂場に埋まっていたのである。私はそこで何を学んだろうか。

 何でもみんなで分け合うこと/ずるをしないこと/人をぶたないこと

使ったものはかならずもとのところに戻すこと

ちらかしたら自分で後片付けをすること

誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと

トイレに行ったらちゃんと水を流すこと

焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい

釣合の取れた生活をすること・毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして少し働くこと

おもてに出るときは車に気をつけ、手をつないで、はなればなれにならないようにすること

不思議だな、と思う気持ちを大切にすること、発泡スチロールのカップにまいた小さな種のことを忘れないように。種から芽が出て、根が伸びて、草花が育つ。

どうしてそんなことが起きるのか、本当のところは誰も知らない。でも、人間だっておんなじだ。金魚も、発泡スチロールのカップにまいた小さな種さえも、いつかは死ぬ。人間も死から逃れることはできない。

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